家族葬ってどんな葬儀の形?
一般葬とは、家族や親戚だけでなく、仕事の関係者や友人、近所の方など一般の方も広く及びする葬儀の形です。
儒教の教えのある中国や韓国、そして日本では昔から葬儀というものが盛大に行われてきました。
葬儀は故人に対して敬意を示すものであり、ひいてはそれが家の格を示すものであるとされたのです。
そのため日本でも葬儀は親戚や故人の知人友人が集まり、お通夜から葬儀、告別式と続き、そして火葬を行い、遺骨をお墓で祀るという形をとってきました。
中国や韓国でも以前はお葬式は二日以上かけて盛大に行われるものだったのです。
地域にもよりますが、そのような葬儀の方法である一般葬は現在ではおおよそ半分くらいになってきています。
特に関東地方では一般葬では家族葬の方が割合が多くなってきています。
家族葬という葬儀の形は家族のみで葬儀を行うという葬儀の形です。
厳密には家族のみではなく、ごく親しい友人が出席することもあります。
広く一般の方に弔問してもらうというわけではなく、あらかじめ決められた出席者のみで葬儀を行うのが家族葬です。
こうした形式を取るのには理由があります。
それは葬儀を取り仕切る側と弔問や会葬に訪れる側の両方の負担を減らすためです。
葬儀を行うときに大変なこととして弔問客の対応があります。
弔問客が多く訪れる場合、その対応に人間を割く必要があります。
また会葬礼状や返礼品の用意、香典返しなどやらなければならないことが多くなってしまうのです。
弔問に訪れる側も突然の葬儀に対してさまざまな準備をしなければなりません。
遠くの場合は移動の負担などもあります。
こうしたお互いの負担を軽減するために、最初から参列者が決まっている家族葬という形式が好まれるようになったのでしょう。
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