MENU
12月13日

さまざまな形がある葬儀、正しい形とは


人が亡くなるとわたしたちは当たり前のように葬儀を行いそして火葬を行います。
2000年以降葬儀に関する多くの疑問が一般の方にも持たれるようになりました。
一般葬と呼ばれる一般的な葬儀の形が正しいのか、それともそれぞれの望む形で葬儀を行うべきなのか、葬儀の正しさについてさまざまな議論が行われています。
では正しい葬儀の形とは何なのか、そしてどのような葬儀を行っていくべきなのでしょうか。

そもそも現在のような葬儀の形が一般的になってきたのは江戸時代のことです。
それまで葬儀というものに関して明確なルールはありませんでした。
特に庶民に対しては葬儀の画一的なルールはなかったと考えられています。
江戸時代の黎明期、江戸幕府が出した檀家制度によって、葬儀のシステムというものが作られていきました。
地域にある寺院は宗門改め帳というものを作りました。
これは一種の戸籍のようなものであり、その人の宗派を改めることによって宗教統制を行うこと、そして人民の所在を明らかにしたのです。
葬儀はそうした地域の菩提寺によって行われるようになり、葬儀のルールというものはその地域ごとに作られていったのです。

このシステムを構築したことには江戸幕府としての意図があります。
宗教を通じて身分制度を確立していくこと、そして当時の主要な産業である農業人口を、地縁との結びつきを強くすることによって固定することにその意図はありました。
結果として人口の大部分を占める農民はその土地というものに固着されることになりました。
またその地縁に頼らずに生きていくことは非常に難しく刑罰のひとつとして強制的に生まれ育った地域から引っ越しをさせるというものがあったほどです。
そのため冠婚葬祭など多くのものがその地域ごとで行われるようになり、地域に紐づいた寺院によって葬儀が行われるようになったのです。

しかし時代は流れ、明治時代以降人口は流動的になっていきました。
特に戦後の高度経済成長期の1950年代後半から1970年頃にかけて都市部に人口が流入していきました。
さまざまな地域から流動した人口はそれまでの地縁とは関係のない新しい文化の形を作り出していきました。
それまでは地域ごとに行われていた葬儀の形は変化して行き、新しい葬儀の形が表れたのです。
現在行われている葬儀の形というのは江戸時代に作られた習慣をもとに行われているものであり、その中の多くは戦後に行われるようになったものなのです。
葬儀にこうだという画一的な形はありません。
現在最も一般的とされている葬儀の形も一世代前の人が行っていた葬儀の形のことを指しているだけです。その時代に合った形、その家族に合った葬儀の形が正しい形なのです。
現在では家族葬の形の葬儀が増加しています。
この背景としては葬儀に対する意識が変化してきたことがあるでしょう。
単純な費用の面だけでなく、葬儀を本当にその故人の死を悼む人間だけで行うというのが現在の葬儀の在り方なのでしょう。
葬儀には正しい形はありません。故人とそしてなによりも遺された人間が納得のいく形で行うべきなのではないでしょうか。

千葉・船橋の葬儀なら
[小さな家族葬]byハートフル
小さな家族葬は、常にお客様の立場になってご提案から当日までお付き合いをさせていただきます。
対応エリアは千葉全域から船橋まで対応いたします。安心のセレモグループです。

PAGE TOP