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11月11日

セレモ プロフェッショナルに訊くvol.6 「大切なハレの日を美しく装うお手伝いができることが喜び」

ハートtoハート vol.109(2018年夏・秋号)
セレモ プロフェッショナルに訊く

 

今回のプロフェッショナル
貸衣裳センター

船橋本店長 田久保一男 氏

 
 

船橋に古くからある本町通り商店街に、貸衣裳センターの本店があります。昭和レトロの面影を残す魅力的な店構えに歴史を感じ、一歩中に入ると由緒ある呉服屋さんのような壁一面の衣裳棚が目に入ります。

貸衣裳店としてスタートしたのは昭和37年。そこから社会のニーズに応えて事業を広げ、現在のセレモとなった創業の地でもあります。現在はブライダルの衣裳をはじめとして、成人式や卒業式用に若いお客様への対応も増えているといいます。こちらでの仕事を一筋にやってきた田久保店長に、貸衣裳センターの仕事の様子を伺いました。

 
 

貸衣裳センターの仕事について教えてください。

 

結婚式の場合ですと。実際に衣裳を選んでいただき、ときには、どのような支度をしたらよいのかというご相談をお受けすることもあります。

 

ドレスのご用意もありますが、メインは和装のものですね。ご列席の方の留め袖やモーニングのご利用もございます。当店はセレモの会員さま用としてやっていますので、会員の方ご本人の衣裳のご用命ということもありますし、お子さんやお孫さんのためにお使いいただくことも多くなっています。会員は20~30%引きとなっているマスカラ結婚式の衣裳は式場で借りるより安いとよく言われます。

 
 

ブライダル以外で利用者が多いのは冠婚葬祭のどのシーンでしょうか?

 

最近多くなっているのは成人式、卒業式、七五三の需要です。成人式用の女性の晴れ着は、1年前からご予約をいただいています。自分好みの着物を選びたいとなると、早い者勝ちですからね。時には再来年の予約という方もいらっしゃいますが、気に入る着物が新たにはいってくることもありますので、やはり1年前がいいと思います。

 

また、成人式の当日は写真館が混んでいるため、撮影のご予定があるのでしたら前撮りをお勧めしています。別料金となりますけど、前年の秋などに写真館に出向けば、落ち着いて撮影することができます。せっかくの晴れ姿なのに、成人式当日は撮影する側も忙しく機械的にこなされてしまうのでは悲しいものです。ですから当店で着付けをして、前撮りをご利用される方は多くなっていますね。

 

七五三も同様に2バージョンあり、写真を撮るためだけの1日利用と、その後お出かけをしたり、おばあちゃんに見せたいという方のために翌日返却のコースを作っています。この場合は前の日に追貸出し、当日、翌日の三日間のご利用が基本となっています。

 

また、最近は小学校の卒業式に、女の子は着物と袴、男の子は紋付き袴というケースもふえてきています。中学、高校に行くと制服になってしまいますから、好きなものを着られる小学校のうちに楽しみたいということでしょうか。普段、着ないものを着せたいという、親御さんの気持ちもあるようです。今年の春もお子さんの需要だけで40組ほどのお貸し出しがありました。

 

その他には、還暦の祝いのときに着る「赤いちゃんちゃんこ」と「大黒頭巾」などのご用命もあります。これもその日、1日だけの需要ですから、お借りになる方は多いです。長寿の祝いは、還暦なら赤ですが、古希、喜寿、傘寿は紫、米寿は金茶、白寿は白などと決まっていますので、それに合わせてご用意もしています。

 
 

仕事を進めるうえで心掛けていることはございますか?

 

お客様が衣装をお決めになるときは、熟練の女性スタッフがアドバイスをしながら、無理に薦めることはせず、納得のいくまでお選びいただくようにしています。若い女性の場合は、着物の選び方もご存じないので、こちらからご提案することになりますが、多くの場合はお母さまとお祖母さまが同席なさるため、様子を見ながら必要ならお声を掛けて助言をしています。お嬢さまが着たいものと、お母さまが着せたいものは往々にして異なるものです。お二人の意見はほぼ合わないので、そういう場合には双方が満足いくように調整役に努めます。

 
 

試着の際にはどれくらい着てみるものでしょうか?

 

この色がいいと決まっても、実際に着てみると、あれ? ということがあります。同じ赤でも微妙に違っていたり、模様も違いますからね。顔との色合いを見て、比べていただいています。

 

こんな感じの着物がいいと、ある程度考えてきた方でも3~4着は着ますから、全く分からない方ですと6~7着くらい試すこともございます。お店によっては2~3着しか試着させてくれないこともあるらしいのですが、こちらでは納得するまで着てもらっています。借りに来るお客様は2~3箇所は他の店を見て回っているようですね。衣裳は好みの問題ですから、とにかく気楽に見にきてほしいと思っています。

 

現物を見て、品物に触れていただければ質の良さはわかります。振り袖は150着くらい揃っており、留め袖も100着くらいはございますので、お気に入りのものをお選びいただけると思います。

 
 

仕事をしていてうれしかったことや良かったことはありますか?

 

衣裳をお借りになったお客さまに喜んでいただくのが一番です。結婚式場で皆に褒められたとか、評判が良かったとか、返却の時に感想をお聞きすることがあり、そういうときは仕事のやりがいを感じます。そしてぜひまた使いたいと言われると、これほどうれしいことはありません。

 

着物が初めての方に着せてあげると、『こんなにいいものなのですね』という感想をいただくこともあるので、できるだけお試しいただく機会を増やせたらと思っています。着物を着る方が減っている実感はありますが、着る喜びを知ったら状況は変わるようにも感じています。成人式で着物を着てみて、今度は友人の結婚式で着てみようと思ってくれる人もいます。そういう方が増えるようにと願いつつ、日々の仕事に当たっています。

 
 

利用者に知ってもらいたいことやアピールしたいことはありますか?

 

いまだに貸衣裳ということで二の足を踏む方がいらっしゃいますが、一度気楽に立ち寄っていただきたいと思っています。

 

まずはお越しいただき、どんな衣裳が揃っているか、ご覧いただくだけでも結構です。また、身近にお年寄りがいない方の場合は、観光総裁の折に何を着たらいいのか分からず、電話で相談されることもあります。衣裳について何かお知りになりたいときには、いつでもご相談に乗りますので、心置きなく訪ねてきてほしいと思っています。

 

従業員一同でお待ちしております。

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